オストフロント1944
赤軍歩兵科兵卒装備参考例及びレギュレーション詳細
2018年12月22-23日に開催された「オストフロント1944~グナイゼナウラインの攻防~」
で使用されたレギュレーションです。当イベントは終了しております。
はじめに
本大会に参加する全ての方は必ず以下項目を全て熟読と理解の程宜しくお願い致します。
各規定は事前の予告なく変更される場合があります予めご了承ください。
以下に紹介する被服、装備品等は「オストフロント1944」に参加するにあたり必要なものについての参考ページです。
ご存知の方も多いと思いますが、被服や装備品にはさまざまなバリエーションや改良などが存在していますし、それらをすべて紹介するのは困難です。
また本邦における労農赤軍への理解に対する啓蒙活動の一環も兼ねておりますので、使用例があるものでもなるべく規定及び最大公約数に則ってレギュレーションを作成しています。形状や色等が違うようなので「使用できるかどうかわからない」と思われる物は事前にご相談下さいますようお願い致します。
イベントに先立ち、当戦史研究クラブ「赤侍」の発行する”労農赤軍歩兵科兵士のてびき”も参考にしていただけると理解が深まると思います。
「あれが紹介してない」「これは間違い」などのご意見がございましたら、教えて頂けると大変助かります。
1943年にРККА(労農赤軍)の呼称が変更され、Красная Армия(赤軍)となったため本文中での名称もそれに合わせて変更しております。
なお「オストフロント1944」のレギュレーションを決定するにあたり、1944年序盤のシンフェローポリ近郊における独ソ両軍による戦闘の再現を行います。そのため44年4月にクリミア半島で戦った戦場写真をもとにありえたであろう赤軍(旧ソ連軍)歩兵のスタイルに併せ、統一させていただきました。
どうか、御理解の上、ご協力下されば嬉しく思います。
なお本文中の被服、装備品の露語は1941年度版「赤軍兵士のてびき」にある支給品一覧を参考にしております。
2018.09/10
関西ヒストリカルイベント運営事務局
赤軍担当 "Pirogov"
随時加筆修正を行っております。
※当イベントに参加する赤軍兵士に対し以下の物品の使用を禁じる
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フォルムが明らかに現代風のメガネ(アンティーク調のメガネは使用可とする)
※乱視遠視等でやむを得ない場合は例外として許可する
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スモールセコンドのついていない時計(スモールセコンドとは秒針が時針と別のもの)
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下着の状態で目に見える現代の被服(アンダーアーマー、ヒートテック等)
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ペットボトル(背嚢に収納している場合は可とする)
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フィルター付きのたばこ及び現在国内で販売されているたばこの箱
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Zippoライター及びプラスチック製ライター(マッチ箱に関しては現在国内で販売されてるもの可)
オストフロント1944 赤軍歩兵科兵卒装備参考例

①:ピロトカ
②:43年型ギムナスチョルカ
③:兵下士官用装備ベルト
④:37年型二室式弾薬盒
⑤:ガスマスク嚢
⑥:手榴弾嚢(RGD-33用)
⑦:飯盒
⑧:メショク(背嚢)
着用方法はこちら
各自イベント当日までに練習しておくこと

レギュレーション詳細
ここに挙げる装備品はいずれも本イベントに参加する際に必須となるものです。もしどうしても手に入らない場合は運営までご相談ください。
略帽及び防寒帽について
綿製兵下士官用略帽、40年型防寒帽(ウシャンカ)、目出し帽(バラクラバ)のいずれかを使用すること。会場内での無帽は原則不可。
「Пилотка:綿製兵下士官用略帽(ピロトカ)」①
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綿製兵下士官用略帽はサンドカーキ色のものに限る。
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戦後ソ連軍ピロトカで代用可能だが、色はサンドカーキ色のものに限る。
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ウール製ピロトカは当イベントでは使用不可。
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帽章は36年型、39年型、47年型、ペンキ塗りの中及び小帽章のみ使用可。
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かならずいずれかの帽章を取り付けること。
右図はピロトカの一例
上:戦後ソ連軍綿製ピロトカ(3303生地のものを脱色したもの)、下:複製品ピロトカ
「Шапка-ушанка:40年型防寒帽(ウシャンカ)」
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帽体部がグレー色及びカーキ色のバーイカ(綿起毛生地)、耳垂れがグレー及びカーキ色の人造皮革のもののみ使用可。
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帽体部がウールのものは色がグレー色及びカーキ色であっても使用不可。
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右図に示す戦後ブルガリア軍等の戦後品及び類似品は使用不可。
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帽章は36年型、39年型、ウシャンカ用帽章、ペンキ塗りの中及び小帽章のみ使用可。
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40年型防寒帽を使用する場合は念のためピロトカも持参すること。
「Подшлемник:目出し帽(バラクラバ)」
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目出し帽を略帽の代用としている場合も散見されるので今回のイベントで目出し帽を略帽として使用可。
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色はグレー色のものに限る。
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ブラウン色の目出し帽は使用不可。
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帽章を取り付ける必要はない。
~帽章について~
当イベントで使用できる帽章は36年型帽章(小帽章、中帽章)、39年型帽章(中帽章)、47年型帽章(小帽章、中帽章)、ペンキ塗り帽章(小帽章、中帽章)に限る。実物、複製品を問わない。
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戦後ブルガリア軍ウシャンカ※使用不可


兵下士官用野戦服について
「Гимнастерка:1943年型綿製兵下士官用ギムナスチョルカ」②
1943年に採用された詰襟型の綿製兵下士官用野戦服。これらの被服は書類上においてルバハもしくは、ギムナスチョルカという名称のため当イベントではギムナスチョルカ(35年から42年までのギムナスチョルカを折襟、43年型ギムナスチョルカを詰襟)と統一する。野戦においては四季を通じて綿製のものが使用されており、仕様書上はカーキ色ギムナスチョルカ用生地だが、実際には様々な生地が使われていた。当初の仕様書においては胸ポケットが付いておらず胸ポケットが付いている詰襟は将校用であったが、戦場写真を見ると何らかの理由で兵下士官も着用している場合がある。当イベントでは啓蒙活動の一環として兵階級のものは胸ポケットのついていない詰襟を使用すること。
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折襟型のギムナスチョルカも大戦を通じて使用しているため、35年型、38年型、42年型等の各バリエーションの綿製兵下士官用折襟も使用可とする。また、襟を改造して詰襟としたものも可とする。いずれの折襟も新品のものではなく、必ず使い古したものを使用すること。折襟型の野戦服を使用する際、襟階級章は41年型階級章であれば外す必要はないが、階級を示すものや兵科を示すものは取り外すこと。
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いずれの野戦服においてもカーキ色、肘あてが付いているものを使用すること。
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ボタンに関しては労農赤軍(旧ソ連軍)のものであればカーキ色もしくは黒色のボタンを取り付けること、もしくは独軍の使用している皿ボタン等で代用しても良い。
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レンドリース生地(HBT、チノ)の詰襟を使用する際は事前にご相談ください。
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いずれの野戦服にも襟布を必ず取り付けること。

43年型綿製兵下士官用折襟の仕様書にある付図

左:胸ポケットのない詰襟、中:折襟に肩章を付けたもの、右:折襟の首部分を改造したもの
~ボタンについて~
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使用するボタンに自由度は高いが、大祖国戦争において手に入らなかったであろうボタン(戦後チェコ軍ボタン、青天白日のボタン等)は使用不可。
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各折襟に取り付けるボタンは下図を参考に取り付けること。
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兵下士官であっても金色14㎜ボタンの使用例もあるが、原則将校用のため使用不可。


上段左:レンドリースボタンの一例
上段中:黒塗装小ボタン
上段右:カーキ塗装小ボタン
下段左:戦後鉄皿ボタンの一例
下段右:独軍皿ボタン
鉄皿ボタンの使用例
~階級章、記章・勲章について~
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折襟型、詰襟型野戦服のいずれにも階級に応じた43年型歩兵科野戦用階級章(肩章)が必要となるが、主催より下士官を指定された方以外は肩章に何もついていない赤軍兵士(兵卒)もしくはリボン1本のエフレイトル(兵長相当)で参加すること。
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かならず野戦用肩章を使用すること。勤務ー礼装用肩章は使用不可。
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エフレイトルの場合、1㎝幅のボルドー色のリボンを取り付けること。
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肩章を留めるボタンはソ連軍のものやそれに類する複製品を使用する際は18㎜ボタン(肩章留めの専用ボタン)もしくは14㎜ボタン(前開きや袖に取り付けるボタン)を使用すること。無い場合は、目立たないボタン(独軍皿ボタンや鉄皿ボタン、木のボタン等)で代用すること。
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肩章に関しては縫い付け型、ループ型いずれも使用可。
※万が一下士官階級で来られた場合、参加は可能ですが階級を示すリボンを取り外して参加していただきます。
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個人設定での記章(剛毅記章、戦闘功労記章、コムソモール章、技能優等章等)は華美にならない程度で自由に着用していただいて構いませんが、制定された年月日を良く調べてから着用してください。
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勲章(赤星勲章、赤旗勲章、レーニン勲章等)や従軍記章(スターリングラード防衛記章やセバストーポリ解放記章等)の着用はできません。
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オソアヴィアヒムの各記章(防空記章、射撃優等章、衛生記章等)、40年以前の労農赤軍の記章(射撃優等章、狙撃兵記章等)は大戦後半になると使用例が少なくなるため、あまり使用は推奨しません。
※第279歩兵師団はセバストーポリ解放後に部隊として親衛称号を与えられるため、当イベントでの親衛隊章(グバルディア)の着用は禁止する。
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負傷線は過度にならない程度であれば着用可。

43年型野戦階級章
兵下士官用ズボンについて
「Шаровары:綿製兵下士官用ズボン」
38年型、44年型綿製兵下士官用ズボンは四季を通じて使用された。仕様で定められた生地はカーキ色ズボン用生地であるが、戦中には様々な生地が使用されていた。折襟と同様に戦時において細かい仕様の変更が行われ、その仕様変更によって太腿部分のふくらみは生地の節約の為に小さくはなるものの完全になくなるというわけではない。もし今後44年以前の赤軍兵士の再現を行う可能性があるのであれば後ろポケットのない38年型を購入することをおすすめする。38年型と44年型の大きな違いは右後部のポケットの有無である。
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Hiki Shop製の綿製兵下士官用ズボンは使用可。
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生地は綿製でサンドカーキ色であれば現在販売されているいずれの複製品でも使用可であるが、膝あてが付いていないものは使用不可。
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戦後ソ連軍等の膝あて付きの綿製ズボンでも代用可。
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38年型、44年型いずれも使用可。
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戦後ソ連軍その他組織の代用を使う際、ふくらはぎの部分につなぎ目がないか確認すること。ふくらはぎのところにつなぎ目があるズボンは使用不可。
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旧日本軍のズボンは使用不可。

38年型綿製兵下士官用ズボンの仕様書にある付図

「Ремень брючный:ズボン用ベルト」
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複製品及び戦後ソ連軍のものを使用するか、ない場合は麻紐等を使用すること。
兵下士官用下着について
「Рубахи и кальсоны нательные:兵下士官用下着」
・野戦服の下に着用するシャツ。複製品及び戦後品、夏用冬用どちらでも使用可。



兵下士官用下着の仕様書にある付図

兵下士官用防寒服について
外套もしくは防寒服上下のいずれか、もしくはその組み合わせを必ず使用すること。
「Шинель:兵下士官用外套」
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38年型及び41年型兵下士官用外套のいずれも使用可、戦後ソ連軍兵下士官用外套も使用可。
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戦後ソ連軍外套を使用する際は前合わせがホック止めのものに限る。ダブルの外套は使用不可。
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肩章、襟章いずれも可能であれば取り付けること。
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戦後ソ連軍の外套を使用する際は肩章、襟章の台座は取り外すこと。
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背面のボタンは黒色もしくはカーキ色のものを使用すること。
「Телогрейка、Шаровары ватные:32年型及び41年型防寒服上下(テログレイカと防寒ズボン)」
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32年型防寒服は戦後ソ連軍もしくはロシア連邦軍のものでも代用可であるが、サンドカーキ色(脱色したもの)のものに限る。
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いずれも可能であれば肩章を取り付けること。
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防寒服、防寒ズボンはどちらかのみでも着用可。
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防寒ズボンは膝あての有無にかかわらず使用可。
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防寒ズボンは戦後品を代用する場合、可能であれば右前面のポケットを外して置くこと。
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青天白日の刻印のボタンは使用不可。
※防寒用に野戦服下にセーターを着用しても良い。セーターについては色材質等に指定はないが、羊毛もしくはラクダ毛のものが望ましい。
38年型兵下士官用外套
仕様書の付図



32年型防寒服仕様書にある付図
左:襟章、肩章を取り付けた例、右:襟章のみを取り付けた例

44年の防寒ズボン修理教本にある付図


左はグリーンカーキ色のテログレイカ、右はサンドカーキ色のテログレイカ。仕様書によると大戦当時のテログレイカはサンドカーキ色のギムナスチョルカ生地を使用しているため、グリーンカーキ色のテログレイカは使用禁止。
グリーンカーキ色のテログレイカは脱色するとサンドカーキ色になるため当イベントで使用する際は必ず脱色すること。

襟章、肩章を取り付けた兵もいるが、襟章の無い兵もいる
テログレイカに肩章を取り付けた一例

「Ремень поясной:兵下士官用装備ベルト」③
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レンドリース品の米軍革ベルト、独軍ベルト(この場合バックルの卍は必ず削り落とすこと)、労農赤軍用革、キャンバス製兵下士官用装備ベルトのいずれかを使用すること。
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海軍用及び軍学校生徒用、戦後武装警備員用、戦後ソ連軍用バックルベルトの使用禁止。



左:兵下士官用カンバスベルト、中:レンドリースベルト、右:鹵獲独軍ベルト


上:兵下士官用革ベルトの複製品
下:兵下士官用カンバスベルトの複製品
兵下士官用革ベルト
長靴及び編上靴について
長靴、編上靴と巻き脚絆の組み合わせのいずれかを使用すること。
「Сапогй кирзовые:キルザ製長靴(キルザチー)」
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革製(合皮含む)戦後品、代用品使用可。
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ゴム長等著しく違うものは不可。
「Ботинки、Обмотки:編上靴&巻脚絆」
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脚絆の素材、色についてはいずれも使用可。
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革製(合皮含む)代用品使用は可だが、著しく違うものは使用不可。
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編上靴は戦闘時、必ず巻脚絆も合わせて装着すること。
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ポルチャンキ(足布)もしくは靴下を着用すること。
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巻脚絆の色は黒でなくても使用可。


戦闘装備について
「Стальной шлем:40年型ヘルメット」
大祖国戦争中に一般的に使用された40年型ヘルメットは戦後品とはグリーンカーキ色が異なるが、当イベントにおいては使用可。また、支給数や使用率から鑑みて冬季においては使用例が少ないが、当イベントでは必須する。36年型ヘルメットは大祖国戦争後半において使用例が少ないため、本イベントでは40型もしくは39年型ヘルメットを使用すること。
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36年型ヘルメットは使用不可。
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他国、戦後類似は要相談。
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正面に星のペイントのないものを使用すること。

36年型ヘルメット※使用不可
「Сумка патронная:37年型弾薬盒」④
大戦中は新旧、鹵獲品等様々な弾薬盒が使用された。キルザ製弾薬盒は41年より製造されているが、戦後の物とは生地が違う。
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右図に示す戦後製キルザ生地の弾薬盒は使用不可。
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その他独軍もしくは労農赤軍用で二室式弾薬盒以外のもの(SVT-40用等)も使用可。
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戦後SKS用弾薬盒は使用不可。
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戦後東独製弾薬盒は使用可であるが、背嚢をかけるリングは必ず黒染めもしくは黒色に塗ること。
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最低一つは使用すること。
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ポーチ内に詰め物をし、形を整えること。


戦後製キルザ生地弾薬盒※使用不可
二室式弾薬盒
「Малая пехотная лопата:携帯スコップ」
携帯スコップは壕の構築以外にも白兵戦時や部隊間の信号送受信にも使われた。
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先のとがったもの、平らなものいずれも使用可。
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類似品、他国品等の使用可
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携帯スコップ嚢は戦後品不可、戦中用として販売されている複製品であればいずれも可。
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43年型、それ以前の形式どちらも使用可。
「Сумка для противогаза:ガスマスクバック」⑤
毒ガス攻撃時以外にも煙幕や砲煙、その他の煙から兵を守るために使用された。
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ガスマスクバックの形状は複製品であればどの形状でも可、戦後ソ連軍のガスマスクバックを使用される際は事前にご相談ください。
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ガスマスク及びタオル等を詰めること。

左:43年型、右:それ以前のもの

「Сумка гранатная:手榴弾嚢」⑥
実際は手榴弾嚢を使用していない写真も散見されるが、伏せたりしゃがんだりした際に手榴弾の紛失及び怪我を防ぐために本イベントでは必須とする。
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RGD-33及びF-1等の手榴弾嚢を使用すること。
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手榴弾の複製品及びタオル等を詰めること。
「Фляга:水筒」
状況中に使用するため、使用できるように洗浄しておく必要がある。グリスが付いている場合は熱湯で洗浄し、使用できるようにしておくこと。
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戦後品、東独製のものも使用可。
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どうしても準備できない場合は独軍の水筒を使用可。
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吊り及び簡易型及びXバンドタイプの水筒嚢を使用すること。
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ガラス製を使用する際は破損に十分気を付けること。

RGD-33用手榴弾嚢
「Ложка:スプーン」
糧食を口に運ぶために使用する。
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鉄製、アルミ製、木製のものを使用すること。
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複製品がなければ華美でない現代品鉄スプーンを使用すること。
「Котелок:飯盒」⑦
当イベントでは糧食の再現も行うため、下記のいずれかの飯盒を準備しておくこと。
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飯盒はソラマメ及び鍋型いずれも使用可。
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戦後ソ連軍のものも代用可。
「Вещевой мешок、Ранец:背嚢」⑧
私物や装備品、飯盒等を収納する。
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36年型背嚢は使用不可、ベシュメショクもしくは39年型、41年型背嚢を使用すること。
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メショクは戦後ソ連軍のもので背面にポケット及び縛着ベルトが縫い付けてあるものはそれらを取り外しても使用不可。

36年型背嚢※使用不可

39年型背嚢

41年型背嚢

メショク

戦後型メショク※使用不可
「Плащ-палатка:パラトカ」
防水処理の施されたポンチョ兼テント、当イベントでは悪天候の際や野営や休憩の際に使用する。
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四隅の補強材は革のものに限る。金属環のものは使用不可。
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他国類似品でも使用可だが、大きさや補強材の材質が上記に適合する場合使用可。
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アマゾンで購入できるパラトカは使用不可。※クリックでリンク先に飛びます


「Перчатки зимние:手袋」
野外で作業する際や防寒用に使用する。
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ブラウン色の戦後ウール製手袋使用可
「ポケットナイフ」
支給される黒パンを切ったり、その他様々な作業で使用する。
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形状や製造国は指定しないが、明らかに現代品とわかるもの(ビクトリノックス等)は使用不可。
※当イベントで再現する年代は1944年のため、大戦後半では使用例の少ない以下の装備の使用を禁じる
・突撃サスペンダー
・41年型食糧嚢(通称41年型ブレッドバック)
・銃剣鞘
・36年型ヘルメット
・36年型背嚢
・ブジョーノフカ
複製品は以下のサイトで購入できますので、参考にしてください。
現在ロシア、ベラルーシ、ウクライナから購入できる複製品で十分にレギュレーションをクリアできます。
もし他のショップをご存知でしたら、そちらで購入していただいてもかまいませんが、Soviet Power、Hiki Shopの被服はレギュレーションに適合しない場合がありますので十分注意してください。
※注文の際にイベントで使用すると伝え、12/21までに手元に届くかどうか確認してください(Google翻訳、日→英でいけます)。
※シュスターは注文した後製作するため到着まで時間がかかります、イベントまで最低でも1-2か月前までに注文しないと間に合いません。
小銃について
当イベントはBB弾を使用しないイベントです。所持する小銃は無可動実銃、モデルガン、エアガンいずれでも構いませんが改正銃刀法の法規制に則ったものを使用するようにしてください。小銃の露語名称は教本の名称に準拠してます。
「Винтовка обр. 1891/1930 г.:1891/30年型小銃」
1891年型小銃を各部改良を施し(レシーバーと銃床との固定、照門・照星の改良等)労農赤軍やその他の組織に配備したもの。西側諸国では通称:モシンナガンと呼ばれる小銃であるが、当時の資料上では単に1891/30年型小銃としか記載されておらず当時の兵たちも「モシーナ(Мосина)」「3リニヤ小銃(Трехлинейки)」「小銃(Винтовка)」と呼んでいた。本来銃剣と共に支給される予定であったが、41年装備規定で銃剣鞘が廃止されることから類推するに、銃剣の支給状態がいかほどであったか疑問が残る。開戦前後の歩兵連隊の編成上は歩兵大隊に所属するすべての小銃兵に半自動小銃を配備する想定であったようだが、42年の歩兵連隊編成表にはこの1891/30小銃を配備するように変更されている。大戦を通じて使用されたため、様々な種類や細かい仕様の変更があるが当イベントでは現在国内で手に入る1891/30小銃であればいずれの形式でも可とする。歩兵小隊長付狙撃兵(文字通りの狙撃兵)として運営より依頼のあった方は狙撃銃を使用可。
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分隊員に限り狙撃銃は使用不可。※PU及びPEスコープを外した状態での使用不可。
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現状購入できる無可動実銃やエアガンいずれの形式でも使用可。
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かならず何かしらのスリングを取り付けること。


「Карабин обр. 1938 г.:1938年型騎兵銃」
1891/30年型小銃を短小化、各部を新規に設計し労農赤軍やその他の組織に配備したもの。当時の兵たちは単に「カービン(Карабин)」と呼んでいた。銃剣は照星の形状上取り付けられず、スリングも専用のものがあったが1891/30年型小銃のものも取り付けられる。将校の護身用、騎兵・砲兵・その他戦闘兵科以外の兵士、重機関銃の第二射手等の戦闘兵科の兵士が使用する予定であったが、1891/30年型小銃と同じように支給されている場合がある。その後1944年型騎兵銃で折りたたみ式銃剣が取り付けられるが、当イベントでは想定年が1944年のため使用不可とする。
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現状購入できる無可動実銃のいずれの形式でも使用可。
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1944年型騎兵銃は使用不可。
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かならず何かしらのスリングを取り付けること。


「Самозарядная винтовка обр. 1940 г.:1940年型半自動小銃」
1938年型半自動小銃改良し労農赤軍やその他の組織に配備したもの。教本上では単に「半自動小銃」表記してある。本小銃に取り付ける銃剣はナイフ形のもので、銃剣のみ所持してる兵士や将校の写真も散見される。1891/30小銃の項にも書いた通り当初小銃兵には半自動小銃を装備する予定であり、半自動小銃兵用の弾薬盒や装備規定が存在したが様々な理由でその構想は達成されなかった。実際は部隊単位、個人単位で使用しているため当イベントでは使用可とする。SVT用弾薬盒や弾帯は1891/30小銃や様々な小銃を所持する兵士も使用していた。
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現状購入できる38年型、40年型半自動小銃の無可動実銃いずれの形式でも使用可。
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かならず何かしらのスリングを取り付けること。


「Карабин 98к:98k騎兵銃」
独軍が使用していたいわゆるKar98kを鹵獲し使用したもの。前線での使用が散見されるため、当イベントでの使用可。あわせてこの小銃と共に弾薬盒の使用例も散見されるため、当イベントでの使用可。
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現状購入できる無可動実銃、エアガン、モデルガンいずれの形式でも使用可。
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かならず何かしらのスリングを取り付けること。
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輸出型1898年型98小銃も使用しているが、使用例が限定されるため当イベントでは使用不可。


※帝政から備蓄していた小銃(1891年型小銃やベルダン小銃等)、戦前に輸入した小銃(ルベル小銃や独98小銃等)、鹵獲した小銃(カルカノ小銃やマンリッヒャー小銃等)も使用例があるがパルチザンや労働者民兵、後方で勤務する兵等の組織の違いや状況、弾薬の供給について鑑みた結果当イベントでは使用不可とします。その他使用できるかどうかのお問い合わせは下記のメールフォームからお問い合わせください。
※下士官、将校が使用する武器については省略。