ВОЕННО-ИСТОРИЧЕСКИЙ КЛУБ
『Красный Самурай』
戦史研究クラブ『赤侍』
MVG内イベント『草原の風2023』
赤軍歩兵科兵卒行軍、戦闘装備参考例およびレギュレーション
必ずお読みください
以下に紹介する被服、装備品等は2023年5月(予定)に開催されるMVG内にて『草原の風2023』に参加者向けの調整用レギュレーションとなります。
下記のレギュレーションはMVG内イベント『草原の風2023』に参加するためのものです。MVGに参加するためのものではありません。
『草原の風2023』はハルヒンゴルの戦い(ノモンハン事変)の赤軍装備被服を日本軍有志の皆様と大まかな時間軸を合わせるイベントです。実際に装備被服を着用し、野外活動することで、当時の雰囲気をわずかばかり体験することを目的としています。実際に装備を装着して数キロの行軍体験および、塹壕構築、生活体験、教練、戦闘訓練等の野外活動を行うにあたり、不慮の事故や怪我を防ぐために僭越ながら装備を統制させて頂きます。
このレギュレーションを作成するにあたり、参考にした当時撮影されたハルヒンゴルの戦い(ノモンハン事変)での写真は日ソ共に宣伝写真が多く、実際の装備被服に合致していない可能性があります。また、戦場発掘調査での発掘品も参考にしております。もしこういう装備例あるよ!ということがございましたら教えていただきたく思います。それによりレギュレーション内容が変更もしくは緩和されることもありますので、随時加筆修正を確認してください。
昨今の国際情勢に伴い海外からの複製品もしくは実物の調達は非常に不安定かつ困難を伴います。加えて、現地での課外活動での参加者の体調管理の必然性に伴い、当時の規定や写真、戦場発掘品に沿ったアレンジを加えております。このアレンジに対する責任は本項作成者のПирoгoвにあります。
『草原の風2023』以外にも2022年度MVG内でも実施しました1942年想定の『祖国のために2』も同時に行う予定です。『祖国のために2』は装備被服の難易度を『草原の風2023』よりも抑えたものになります。レギュレーションを確認したい方はこちらのページをご覧ください。
以下装備参考例およびレギュレーションは『草原の風2023』に参加するための必要最低限のものになります。
参加者各人のリアリティ向上の努力を必要としております。
出典
ХАЛХЫН ГОЛ 1939 , ≪Планета≫ хэвлэлийн газар, 1989
Униформа российского военного воздушного флота 1890-1943, ≪Русские Витязи≫ А. Кибовский, 2012
Виртуальная выставка "К 80-летию вооруженного конфликта в районе реки Халхин-Гол. Май – сентябрь 1939 г." (http://rgvarchive.ru/hg)
2023/02/2
戦史研究クラブ『赤侍』
随時加筆修正を行っております
2023/02/06
協議中の項目を明示しました
2023/02/07
スコップ嚢、手榴弾嚢、水筒嚢について加筆しました
2023/02/10
手榴弾嚢について加筆しました
2023/04/14
水筒について加筆しました
2023/06/02
行軍装備ならびに戦闘装備写真を追加しました
2023/07/25
スコップ、水筒、飯盒写真を差し替えました
当イベントは2023年5月27~28日に開催され無事終了いたしました。ご参加くださいました皆様に深く御礼申し上げます。
※Внимание※
紹介している装備はあくまでも一例です!!
今後協議の上変更もしくは緩和する可能性があります!!
ハルヒンゴルの戦いにおける
赤軍歩兵科兵卒行軍装備参考例
ハルヒンゴルの戦いにおける
赤軍歩兵科兵卒戦闘装備参考例
着用方法はこちら
レギュレーション概要
被服
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綿製兵下士官用ピロトカ
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35年型階級章
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綿製兵下士官用ギムナスチョルカ
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綿製兵下士官用ズボン
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兵下士官用外套 ※詳細を確認してください
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兵下士官用下着
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ズボンベルト
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革製装備ベルト
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襟布
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足布
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革製長靴もしくは黒巻脚絆と編上靴
装備
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36年型ヘルメット
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突撃サスペンダー
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環付二室式もしくは環付箱型弾薬盒
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革製銃剣鞘 ※任意
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РГД-33手榴弾嚢もしくは肩掛け手榴弾嚢
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旧型スコップおよび革製スコップ嚢
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水筒および肩掛け水筒嚢※詳細を確認してください
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旧型もしくは新型防毒面嚢
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無塗装もしくは塗装腎臓型飯盒
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飯盒覆い ※塗装腎臓型飯盒の場合
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36年型背嚢
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1891/30小銃および銃剣、革製スリング
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パラトカ
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背嚢入れ組品 ※任意
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外套および飯盒縛着ベルト
赤字の項に気を付けてください
レギュレーション詳細
兵下士官用略帽について
「綿製兵下士官用略帽(ピロトカ)」
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綿製兵下士官用略帽はサンドカーキ色のものを推奨
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帽章は36年型、39年型、47年型の小帽章を取り付けてください
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ペンキ塗り帽章は使用できません
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プラスチック製帽章は使用しないでください
~帽章について~
36年型帽章(小帽章、中帽章)、39年型帽章(中帽章)、47年型帽章(小帽章、中帽章)の参考にしてください
兵下士官用野戦服について
「綿製兵下士官用野戦服(ギムナスチョルカ)」
被服の統制として42年型以外のギムナスチョルカ使用してください。
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いずれの野戦服においてもギムナスチョルカ生地、カーキ色、肘あてが付いているものを使用してください
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ボタンは黒色のボタンを必ず取り付けてください
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襟布を必ず取り付けてください
38年型綿製兵下士官用野戦服の仕様書にある付図
~階級章について~
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ラズベリー地、黒パイピングの歩兵科35年型階級章(襟章)を取り付けてください
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赤軍兵士(兵卒)での参加をお願いします
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40年型歩兵科兵科章はつけないでください
兵下士官用ズボンについて
「綿製兵下士官用ズボン」
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生地は綿製、ズボン生地であれば現在販売されているいずれの複製品でも使用可ですが、膝あてが付いていないものは使用できません
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戦後ソ連軍等のズボン生地のものであれば膝あて付きの綿製ズボンでも代用できます
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38年型、44年型いずれも使用できますが、可能であれば38年型を準備してください
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戦後ソ連軍その他組織の代用を使う際、ふくらはぎの部分につなぎ目がないか確認すること。ふくらはぎのところにつなぎ目があるズボンは使用できません
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旧日本軍のズボンは代用できません
38年型綿製兵下士官用ズボンの仕様書にある付図
「ズボン用ベルト」
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複製品及び戦後ソ連軍のものを使用するか、ない場合は麻紐等を使用してください
兵下士官用下着について
「兵下士官用下着」
・野戦服の下に着用するシャツ。複製品及び戦後品、夏用冬用どちらでも使用できます
兵下士官用下着の仕様書にある付図
兵下士官用外套について
「兵下士官用外套」
外套は背嚢への縛着用に必須のため、ご準備ください
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38年型兵下士官用外套が着用できます
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戦後ソ連軍兵下士官用外套や41年型兵下士官用外套は背嚢への縛着はできますが着用は避けてください
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着用する場合は歩兵科35年型襟章を取り付けてください
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着用する場合、背面のボタンは黒色ものを使用してください
38年型兵下士官用外套
仕様書の付図
外套の使用例
「兵下士官用装備ベルト」
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労農赤軍用革製装備ベルトを使用してください
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海軍用及び軍学校生徒用、戦後武装警備員用、戦後ソ連軍用バックルベルトは避けてください
長靴および編上靴について
長靴、編上靴と巻き脚絆の組み合わせのいずれかを使用し、靴ずれ防止のためよく履きならしてください。また靴底保護具、鋲の有無は問いません
「革製長靴」
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革製戦後品、代用品を使用してください
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ポルチャンキ(足布)もしくは靴下を必ず着用してください
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キルザ製長靴は使用できません
「編上靴&巻脚絆」
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巻脚絆の色は黒に限ります
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革製(合皮含む)代用品使用できますが、著しく違うものは避けてください
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編上靴は必ず巻脚絆も合わせて装着してください
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ポルチャンキ(足布)もしくは靴下を必ず着用してください
いずれの靴も靴底の材質(ゴム、革、鋲)に関しては努力目標とします
革製長靴ならびに黒巻脚絆と編上靴の使用例
戦闘装備について
「鉄製ヘルメット」
36年型ヘルメットを使用してください
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帽体正面の星ペイントの有無は問いません
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革、カンバス等顎紐の材質は問いません
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迷彩塗装、カバーは避けてください
星ペイントのある36年型ヘルメットの使用例
「弾薬盒」
箱型、二室式どちらも使用できますが、背嚢との連結のためにいずれも環付きのものを使用してください
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右図に示す戦後製キルザ生地の弾薬盒は使用できません
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2つ準備してください
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ポーチ内に詰め物をし、形を整えてください
戦後製キルザ生地弾薬盒※使用不可
二室式弾薬盒
「携帯スコップおよび携帯スコップ嚢」
カンバス製携帯スコップ嚢も使用されているように見えますが、今回は使用例の多い革製携帯スコップ嚢を統制装備といたします
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先のとがったもの、平らなものいずれも使用できます
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旧型スコップ、旧型スコップの類似品(帝政ロシア、ハンガリー等)を使用してください
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スコップ嚢は革製のものを使用してください
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スコップ嚢は帝政ロシア用等の革製複製品が使用できます
例:旧型スコップ(1940年製)
二室式ならびに箱型弾薬盒使用例
旧型スコップ、革スコップ嚢の使用例
革スコップ嚢の使用例
「防毒面および防毒面嚢」
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防毒面嚢は新旧(便宜上新旧と呼びます)共に複製品を使用してください
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防毒面嚢には防毒面(年代形式問わず)およびタオル等を詰めてください
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蓋の固定がスナップボタンの旧型防毒面嚢(下左図)を持ってる人は是非使用してください
旧型(左)新型(右)防毒面嚢
旧型(左)および新型防毒面嚢(右奥)使用例
「手榴弾嚢」
手榴弾嚢の使用例の中には手榴弾本体を装備ベルトに針金等でぶら下げている写真もありますが、野外での活動において直接手榴弾の模造品を装備ベルトよりぶら下げますと、破損やけがの恐れがあるため、何らかの手榴弾嚢を使用していただきます。手榴弾の写真使用例や発掘品としてРГ-14/30手榴弾やРГД-33、Ф-1手榴弾があります。
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複製品の1915年型手榴弾嚢(右肩掛け)と同型の手榴弾嚢も使用も散見されるため、代用として複製品の1915年型手榴弾嚢(右肩掛け)を使用していただいてもかまいません。なお複製品の1915年型手榴弾嚢には右肩掛けと左肩掛けがありますので、購入の際にはご注意ください。
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РГД-33手榴弾嚢(装備ベルトに通すもの、下右図)もしくは代用として複製品の1915年型手榴弾嚢(右肩掛け)を使用してください
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手榴弾の複製品及びタオル等を詰めてください
RGD-33用手榴弾嚢
РГ-14/30、РГД-33?手榴弾が手榴弾嚢に差し込まれている
複製品の1915年型手榴弾嚢(右肩掛け)と同形状の手榴弾嚢?が確認できる
РГД-33手榴弾、1915年型手榴弾嚢?使用例(左)
РГ-14/30手榴弾使用例、左奥の兵士はРГД-33手榴弾嚢(装備ベルトに通すもの)を装備している
РГ-14/30手榴弾使用例(右奥)、何らかの方法で手榴弾を装備ベルトから吊り下げている
記録映画より抜粋、装備ベルトに固定された手榴弾嚢に見える。РГ-14/30手榴弾の握把が確認できる
「水筒」
ハルヒンゴルの戦い(ノモンハン事変)での水筒の戦場写真における使用例は、そのほとんどが肩掛けの水筒嚢と水筒です。1ℓ水筒ならびに肩掛け1ℓ水筒嚢が主に使用されていたと推測します。しかし、遺棄された年代不明ですが下図①、②と同型の0.7ℓ水筒(無塗装)も戦場発掘品として出土しているため、入手難易度等を勘案して代用として0.7ℓ水筒嚢ならびにそれに適合する水筒を使用していただいてもかまいません。1ℓ水筒および肩掛け1ℓ水筒嚢をお持ちの方は持参していただき、写真にどう写るのか検証したいと思います。
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水筒は塗装の有無を問わず戦後品、東独製のものも使用可ですが、無塗装のものを推奨します
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スクリュー、栓等水筒蓋の形状は問いません
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肩掛け水筒嚢とそれに適合する水筒を使用してください
アルミ水筒の例
左から41年製、東独製(年代不明)、50年代製、80年代製
1ℓ水筒ならびに肩掛け1ℓ水筒嚢使用例
1ℓ水筒ならびに肩掛け1ℓ水筒嚢使用例
1ℓ水筒および1ℓ水筒嚢の使用例(赤矢印)。右奥の兵士はРГД-33手榴弾を何らかの方法で装備ベルトよりぶら下げている
発掘調査の出土品。無塗装のバケツ飯盒ならびに0.7ℓ水筒が確認できる。おそらく同じ地層より日本軍の装備も出土していることから、当時使用されていた可能性がある
※Twitterで見つけたこの画像の出典元を失念してしまったため、ご存じの方は教えてくださいませ※
「飯盒」
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背嚢への縛着に必要です
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カーキ塗装のものはハルヒンゴルの戦い後より使用されていますので、今回のイベントにおける推奨は無塗装腎臓型飯盒となります
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塗装無しのものはそのまま背嚢への縛着も可能です
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喫食時は無塗装バケツ飯盒、ホーロー皿等使用可能です
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塗装のあるものは必ず飯盒覆いに入れて縛着してください
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戦後ソ連軍のものも代用できます
41年製塗装腎臓型飯盒
無塗装腎臓型飯盒使用例
無塗装バケツ飯盒ならびにホーロー皿の使用例
「背嚢」
明確な使用例写真は見当たらないものの、推測としてメショクもしくは36年型背嚢使用が無難と考えます。今回は36年型背嚢での統制をいたします
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36年型背嚢を使用してください
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背嚢蓋の帯革の有無は問いません
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前期中期後期型ならびに戦後パレード用36年型背嚢の種類は問いません
36年型背嚢使用例
「縛着ベルト」
革製、カンバス製、36年型背嚢用二重環のものいずれの縛着ベルトも使用できます
「突撃サスペンダー」
使用例としては使用している場合もあれば、使用していない場合もありますが今回のイベントでは統制装備とさせていただきます。
突撃サスペンダー使用例
「銃剣鞘」
使用例としては装備している場合もあれば、装備していない場合もあります。今回のイベントでは任意の装備とさせていただきます。布製のものも散見されますが、使用する場合は革銃剣鞘のみ使用してください
革製銃剣鞘使用例
革製銃剣鞘使用例、軍帽の下士官?の1915年型手榴弾嚢(右肩掛け)?の下に革製銃剣鞘に挿入された銃剣が確認できる。
「パラトカ」
防水処理の施されたポンチョ兼テントです。背嚢に入れるため持ってきてください
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四隅の補強材は革のものに限ります。金属環のものは使用できません
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他国類似品でも使用可ですが、大きさや補強材の材質が上記に適合する場合使用できます
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テントポール、タープ、ペグをお持ちの方は持ってきてください
「手袋」
野外で作業する際や防寒用に使用していただいて構いません
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ブラウン色の戦後ウール製手袋使用可
「ポケットナイフ」
支給される黒パンを切ったり、その他様々な作業で使用します
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形状や製造国は指定しませんが、明らかに現代品とわかるもの(ビクトリノックス等)は避けてください
小銃について
当イベントはBB弾を使用しないイベントです。所持する小銃は無可動実銃、モデルガン、エアガンいずれでも構いませんが改正銃刀法の法規制に則ったものを使用するようにしてください。
「1891/30年型小銃」
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入手難易度を鑑みレシーバー、銃床年式は努力目標といたします
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必ず銃剣も持ってきてください
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必ず革製スリングを取り付けてください
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東独革製スリングを使用する際は金具を黒く塗ってください