ВОЕННО-ИСТОРИЧЕСКИЙ КЛУБ
『Красный Самурай』
戦史研究クラブ『赤侍』
MVG内イベント『緑の峰 2024』
国境警備隊兵卒装備参考例およびレギュレーション
必ずお読みください
以下に紹介する被服、装備品等は2024年5月(予定)に開催されるMVG内『緑の峰 2024』に参加者向けの調整用レギュレーションとなります。
下記のレギュレーションはMVG内イベント『峰(みね)2024』に参加するためのものです。MVGに参加するためのものではありません。
『緑の峰 2024』は1938年頃の極東におけるソ連НКВД国境警備隊(Пограничной охраны НКВД СССР)装備被服で統制し、日本軍有志の皆様と大まかな時間軸を合わせるイベントです。実際に装備被服を着用し、教練等の野外活動することで、当時の雰囲気をわずかばかり体験することを目的としています。実際に装備を装着して生活体験、教練、戦闘訓練等の野外活動を行うにあたり、不慮の事故や怪我を防ぐために僭越ながら装備を統制させて頂きます。
このレギュレーションを作成するにあたり、1938年頃の極東におけるソ連НКВД国境警備隊の装備被服に関しては写真や資料が乏しく想像の域を出ません。そのため実際の装備被服に合致していない可能性があります。協議の結果レギュレーション内容が変更もしくは緩和されることもありますので、随時加筆修正を確認してください。
昨今の国際情勢に伴い海外からの複製品もしくは実物の調達は非常に不安定かつ困難を伴います。加えて、現地での課外活動での参加者の体調管理の必然性に伴い、当時の規定や写真を踏まえたアレンジを加えております。このアレンジに対する責任は本項作成者のПирoгoвにあります。
『峰(みね)2024』は塹壕構築や行軍、日本軍との模擬戦闘を含むチャレンジコースとして『紅の峰2024』を、個人~分隊教練や戦闘訓練が中心のビギナーコースとして『緑の峰2024』を設定しております。ご参加くださる皆様におかれましては、ご希望のコースを選択していただく必要があります。
以下装備参考例およびレギュレーションは『緑の峰 2024』に参加するための必要最低限のものになります。
参加者各人のリアリティ向上の努力を必要としております。
出典
НКВД СССР: Структура, руководящий состав, форма одежды, знаки различия 1934-1937 гг. , ≪Красный пролетарий≫ В. Воронов, 2005
Униформа российского военного воздушного флота 1890-1943, ≪Русские Витязи≫ А. Кибовский, 2012
Виртуальная выставка "К 80-летию вооруженного конфликта в районе озера Хасан. Июль-август 1938 г." (http://rgvarchive.ru/hasan)
露語版Wikipedia 'Униформа органов государственной безопасности, Внутренних и Пограничных войск СССР: история изменений' <https://ru.wikipedia.org/wiki/Униформа_органов_государственной_безопасности,_Внутренних_и_Пограничных_войск_СССР, 2023年7月12日版>
「張鼓峯事件鹵獲「ソ軍」兵器写真要覧」アジア歴史資料センター Ref.C01003423800、昭和14年 「満受大日記 第2号」(防衛省防衛研究所)
2023/07/12
戦史研究クラブ『赤侍』
随時加筆修正を行っております
2023/07/25
水筒写真を差し替えました
※Внимание※
紹介している装備はあくまでも一例です!!
今後協議の上変更もしくは緩和する可能性があります!!
1938年頃の極東における国境警備隊兵卒装備参考例
※写真のギムナスチョルカは戦後武装警備員服を使用しています
着用方法はこちら
レギ ュレーション概要
被服
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国境警備隊制帽 ※詳細を確認してください
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国境警備隊階級章
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綿製兵下士官用ギムナスチョルカ ※詳細を確認してください
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綿製兵下士官用ズボン
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兵下士官用下着
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ズボンベルト
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革製装備ベルト
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襟布
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足布
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革製長靴もしくは黒巻脚絆と編上靴
装備
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箱型弾薬盒 ※最低1つ
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水筒および肩掛け水筒嚢 ※詳細を確認してください
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旧型もしくは新型防毒面嚢
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無塗装もしくは塗装バケツ型飯盒
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30年型ベシュ・メショク
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1891/30小銃および銃剣、革製スリング
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パラトカ ※作業に必要です
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背嚢入れ組品 ※任意
赤字の項に気を付けてください
レギュレーション詳細
制帽について
「国境警備隊制帽」
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28年型もしくは35年型国境警備隊制帽をご準備ください
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顎紐留めボタンは黒色を取り付けてください
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帽章は36年型中帽章(エナメル部分と鎌とハンマー部分が別パーツのもの)もしくはそれ以前の帽章(22年型帽章の34年型等)を取り付けてください
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36年型中帽章の鎌とハンマー部分の形状はどちらでも構いません
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39年型以降の帽章は使用できません
35年型国境警備隊制帽(複製品)
28年型国境警備隊制帽(複製品)
~帽章について~
国境警備隊制帽に取り付ける帽章の参考例
左:36年型中帽章 中:22年型帽章の34~35年頃に製造されたと思われる帽章 右:22年型帽章の34年型(複製品)
※参考
帽章の年代判定にお使いください
図の中の帽章で緑の峰2024で使用できるものは左上、36年型帽章の中帽章のみとなります
兵下士官用野戦服について
「綿製兵下士官用野戦服(ギムナスチョルカ・ルバハ)」
НКВД СССР 1934-1937にはРККА型(前合わせが隠しボタンのもの)ならびにНКВД型(前合わせが露出ボタンのもの)のギムナスチョルカや旧被服が混在して使用されている写真がみられるため、いずれかの綿製ギムナスチョルカをご準備ください。
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35年НКВД型(ショップによっては38年型と書いてある場合があります)、35年РККА型、29年型、31年型(A型等)のいずれかを使用してください
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戦後武装警備員服(露出ボタンのもの)を代用として使用していただいてもかまいません
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いずれの野戦服においてもギムナスチョルカ生地、カーキ色、肘あてが付いているものを使用してください
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ボタンは黒色の小ボタンを必ず取り付けてください
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襟布を必ず取り付けてください
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38年型の複製品でも代用としていただいてもかまいません
38年型綿製兵下士官用野戦服の仕様書にある付図
~階級章について~
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緑地、ラズベリーパイピングの国境警備隊(のちの国境軍)階級章を取り付けてください
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37年型(全長11㎝)や35年型階級章(全長10㎝)の中心線を取り外したもの等を使用してください
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兵卒での参加をお願いします
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偵察監視技能章を着用して良いかについては現在検討中です
※参考
35年型国内警備隊(Внутренняя охрана)の兵卒階級章(複製品)。コーンフラワーブルー色の中心線がみられる
兵下士官用ズボンについて
「綿製兵下士官用ズボン」
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生地は綿製、ズボン生地、膝当てがついている38年型、44年型いずれの複製品でも使用できますが、可能であれば38年型を準備してください
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それ以前の形式(31年型等)のズボンを使用していただいてもかまいません
38年型綿製兵下士官用ズボンの仕様書にある付図
「ズボン用ベルト」
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複製品もしくは戦後ソ連軍のものを使用するか、ない場合は麻紐等を使用してください
兵下士官用下着について
「兵下士官用下着」
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複製品もしくは戦後品を使用してください
兵下士官用下着の仕様書にある付図
「兵下士官用装備ベルト」
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革製装備ベルトを使用してください
長靴および編上靴について
長靴、編上靴と巻き脚絆の組み合わせのいずれかを使用し、靴ずれ防止のためよく履きならしてください。また靴底保護具、鋲の有無は問いません
「革製長靴」
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革製戦後品、代用品、複製品を使用してください
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ポルチャンキ(足布)もしくは靴下を必ず着用してください
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キルザ製長靴は使用できません
「編上靴&巻脚絆」
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巻脚絆の色は黒に限ります
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革製(合皮含む)代用品使用できますが、著しく違うものは避けてください
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編上靴は必ず巻脚絆も合わせて装着してください
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ポルチャンキ(足布)もしくは靴下を必ず着用してください
いずれの靴も靴底の材質(ゴム、革、鋲)に関しては努力目標とします
装備について
「弾薬盒」
箱型弾薬盒を最低一つご準備ください
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ポーチ内に詰め物をし、形を整えてください
ハサン湖の戦い(張鼓峰事件)での日本軍が鹵獲した鹵獲品。いずれの組織の鹵獲品かはわからないが、36年型ヘルメット、1891/30小銃、РГ14/30手榴弾とともに革装備ベルト、箱型弾薬盒が見える
「防毒面および防毒面嚢」
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防毒面嚢は新旧(便宜上新旧と呼びます)共に複製品を使用してください
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防毒面嚢には防毒面(年代形式問わず)およびタオル等を詰めてください
旧型(左)新型(右)防毒面嚢
防毒面嚢の例
「水筒」
ハサン湖の戦い(張鼓峰事件)での水筒の戦場写真における使用例や、当時国境警備隊で使用されていた水筒に関しては、はっきりとわかる写真や資料が少なく、張鼓峯事件鹵獲「ソ軍」兵器写真要覧の中にアルミ製、スクリュー栓タイプの0.7ℓ水筒がみられるのみとなっています。野外活動における水分補給の必要性を鑑み、肩掛けの水筒嚢と水筒をご準備ください。
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水筒は塗装の有無を問わず戦後品、東独製のものも使用可ですが、無塗装のものを推奨します
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スクリュー、栓等水筒蓋の形状は問いません
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肩掛け水筒嚢とそれに適合する水筒を使用してください
アルミ水筒の例
左から41年製、東独製(年代不明)、50年代製、80年代製
「飯盒」
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喫食に必要です
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バケツ飯盒をご準備ください
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可能であれば32年型バケツ飯盒を使用するか、戦後バケツ飯盒の塗装を剥がしてください
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スプーンをご準備ください
「背嚢」
30年型ベシュ・メショクが無難と考えます。
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30年型ベシュ・メショクは負い紐の端がトグルボタンのもの(トルキスタン型)を使用してください
トルキスタン型ベシュ・メショク
「パラトカ」
防水処理の施されたポンチョ兼テントです。休憩所を構築したりするために必要です
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四隅の補強材は革のものに限ります。金属環のものは使用できません
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他国類似品でも使用可ですが、大きさや補強材の材質が上記に適合する場合使用できます
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テントポール、タープ、ペグをお持ちの方は持ってきてください
「手袋」
野外で作業する際や防寒用に使用していただいて構いません
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ブラウン色の戦後ウール製手袋等
「ポケットナイフ」
支給される黒パンを切ったり、その他様々な作業で使用します
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明らかに現代品とわかるもの(ビクトリノックス等)は避けてください
小銃について
小銃は無可動実銃、モデルガン、エアガンいずれでも構いませんが改正銃刀法の法規制に則ったものを使用するようにしてください。
「1891/30年型小銃」
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入手難易度を鑑みレシーバー、銃床年式は努力目標といたします
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必ず銃剣も持ってきてください
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必ず革製スリングを取り付けてください
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東独革製スリングを使用する際は金具を黒く塗ってください